2009年9月3日木曜日

数日のことなど c)レッスンでした

毎週水曜日は、声楽のレッスンです。イタリア歌曲を勉強していまして、今はトスティを歌っています。今月は“L'ultima canzone(最後の歌)”です。ここに書くほどうまく歌えるわけではありません。詩唱と直接関わるわけではありませんが、私にとって大切な場であることは間違いありません。ひとつは、継続すること。感情をコントロールして表現する確認。レッスンの大切さは、ここに書き尽くせないほどです。本当は、歌ですから、私が舞台で歌えるように筋道をつければいいのですが、お聴かせするほどのものでしょうか。といいながら、トロッタ5では一度、田中修一さんの『遺傳』を歌いました。橘川琢さんの個展「花の嵐」では、『春を呼ぶ歌』を歌いました。うまく歌えません。しかし、先に書いた、とにかく歌いたいという気持ちになれば、それは私の表現として、許されると思っています。問題は、その時々に、とにかく歌いたい気持ちになったかどうかです。その点では問題があります。

先日、上野雄次さんのはないけ教室がありました。橘川さんが参加されたそうです。トロッタ9で「花骸-はなむくろ-」があります。作曲をする、刺戟を求めたのでしょう。共同作業を続けている上野さん自身への共感が、もちろんあってのことでしょう。実体験が、どう音楽に反映されるか、楽しみです。

ここに掲げたチラシは、御覧のとおり、メゾ・ソプラノ松本満紀子さんのリサイタルを告知するものです。私が作りました。作曲家、田中隆司さんを通して、松本さんに依頼されました。松本さんの歌は、田中さんのリサイタルで初めて聴かせていただきました。私が注目するのは、柳田國男の『遠野物語』から採った散文、「寒戸の婆」の楽曲化です。リサイタルで聴きましたが、散文をこんなふうに歌にできるのかという思いがありました。トロッタもしていることですが、詩唱ではなく、こちらは歌になっています。田中隆司さんは、トロッタ10のために『捨てたうた』を書いてくださっていまして、その譜面は、すでに出演者に渡っています。私も出ます。





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