2010年1月20日水曜日

「トロッタ通信 11-10」

*以下の文は、1月25日にアップしました。


トロッタ11で、再び、中川博正さんに参加していただくことにしました。

中川さんとは、9月にエレクトーンシティ渋谷行われた、トロッタ9でご一緒しました。特に、橘川琢さん作曲の『花骸-はなむくろ-』と、清道洋一さんの『アルメイダ』で共演したのです。中川さんは役者です。声優でもあります。声を出す人です。私もまた、声を出す人間です。

正直に申し上げて、似た表現をする彼を、私はじっと見ていました。冷静に。どんな表現をするのだろうという興味。どんな声を出すのかいう判断。どんな人なのかという疑問。中川さんには、私の目は、冷たく映ったかもしれません。

トロッタ10の舞台に、彼の出番はなかったのですが、裏方として参加していただきました。人手が足りなかったという事実はあります。役者なら体が動くから、裏方として協力してもらえるのでは? という期待がありました。それに加えて、彼という人間を知りたかったのだと思います。

その後、中川さんが出演した舞台、『天才バカボンのパパなのだ』を観に行きました。彼は、バカボンのパパを演じていました。

まず、中川さんの目で見て、私は不足していると思います。私から見て、中川さんには不足の点があります。さらに、お客様として足を運んでいただいた、ある役者の方に、方々といってもいいですが、私の表現は不足なのだそうです。あるいは、違っているのだそうです。似た表現をしている者は、お互いに対して敏感です。表現の細部がわかりますので。だから、私は中川さんを見ることができました。その中川さんと、トロッタ11で、再び共演したいと思いました。

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