2010年1月16日土曜日

「11へ」;22

チラシを作成中です。「挨拶文」を書きました。


*ご挨拶

2010年、新しい十年のトロッタが始まりました。どこまで行けるだろう? という思いはありますが、気負いなく続けます。詩と音楽は、特別なものではありません。生活とともにあるのですから。第11回公演は、東京・大久保のスタジオヴィルトゥオージを舞台に、春を迎えるトロッタとなりました。チラシに引用しましたのは、田中修一さん作曲『ムーヴメントNo.2』の一部です。詩は『亂譜 瓦礫の王』ですが、いち早く届いた楽譜を手に、あ、これはシリーズになるのかな? という思いを得ました。『ムーヴメント』の“第一番”は二度、トロッタで演奏しています。“二番”が生まれたことで、詩と音楽の生命感に触れた思いがいたしました。さて、ギターは詩と音楽に親しい楽器です。今回、長谷部二郎さんに『人形の夜』でご参加いただき、トロッタの可能性が広がりました。橘川琢さんの『うつろい』は、移り変わる季節を情熱的に表現した、好評の曲。今井重幸さんの『神々の履歴書』は、評価の高い映画音楽を、室内楽版として初演するものです。久しぶりでトロッタに登場する酒井健吉さんの『ソナチネ』や、前回に続く伊福部昭さんの歌曲『摩周湖』、実験精神旺盛な清道洋一さんの詩唱のための曲『いのち』と、意欲作が並びます。アンコール曲としておなじみ、宮﨑文香さん作曲の『めぐりあい』が、今回の「春」篇で完結しますのも楽しみです。お誘い合わせの上、トロッタ11に、お越しくださいませ。

*陽が少しずつ長くなってゆく1月の朝 木部与巴仁


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