2009年10月19日月曜日

トロッタ10、ご挨拶文

作ってあげましょう

あなたのために

人形を

作ってあげる

あなたに似せた

やせっぽちの

人形

(田中隆司・作曲 木部与巴仁・詩 『捨てたうた』より)


*ご挨拶

2009年最後のトロッタを、第10回公演として開催いたします。会場は、第8回公演と同じ、新宿ハーモニックホールです。10回だからといって特別視しませんが、節目だとは思います。これまでのトロッタのあり方を見直します。依然と変わらず映った場合も、見直しをした結果です。今回はバリトンに、オペラ等で活躍される根岸一郎さんをお迎えします。伊福部昭氏の『知床半島の漁夫の歌』と、今井重幸氏の『時は静かに過ぎる』を歌っていただきます。“詩と音楽を歌い、奏でる”トロッタの世界を、さらに深めてくれるでしょう。また、演劇の世界でも活躍されている田中隆司氏の『捨てたうた』を初演します。木部与巴仁の詩三篇が田中氏の視点で構成され、スケールのある音楽世界となりました。さらに、田中修一氏の歌曲『雨の午後/蜚』、橘川琢氏の詩歌曲『死の花』などの新曲をまじえてお届けいたします。確かな節目を刻みたい、トロッタ10に、皆様、ぜひお越しくださいませ。*黄金色の光が射す、10月の午後に 木部与巴仁


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