2013年5月18日土曜日

トロッタ17、いよいよ明日です

*この文章は、facebookにアップしたものと同じです。ブログとfacebookをどう使い分けるのか。課題です。


5月18日(土)です。昨日17日(金)は、錦糸町のすみだトリフォニーにて、次の曲の合わせが行われました。
■秋元美由紀さん作曲「See-through echos」
ヴァイオリン戸塚ふみ代さんとの部分合わせ。服部さんの映像と合わせるのですが、自分のタイミングというものが、いかに本来のタイミングとずれているか、よくわかりました。合わせの前に、トロッタ17で使う楽譜の表紙を作っていったのですが、表紙はお客様に見えないにせよ、私の表紙ともいえる衣裳をどうしようと思いました。“see-through”、紗の着物はあり、花の上野雄次さんと共演した際に着たことはあるのですが。18日も合わせを行う予定です。
■田中隆司さん作曲「すなのおんな」
根岸一郎さんと河内春香さんによる合わせ。根岸さんが開始予定時刻より早々と来館され、待機。根岸さんという方は、御自身の興味の方向に、素直に、ストレートに向かっていかれます。武蔵野音大→早稲田→パリ第IV大学という異色の学歴ですが、歌うことが好きなのだなと思います。根岸さんによるトロッタでの歌は、伊福部昭先生で始まりました。プーランクの歌曲を歌う予定もあります。根岸さんの個性を、じゅうぶんに発揮していただける企画を考えたいと思います。
■橘川琢さん作曲「夏の國memento」
橘川さんから、楽譜の指示は措いて、自分の解釈で詠んでよいというお言葉がありました。基本的には、作曲者の意図を尊重します。橘川さんの個展で、橘川さんの詩に依る歌を詩唱した際。いくつかある曲で、それがいちばんよかったというお客様の言葉がありました。自分の言葉もコントロールするのが難しいのに、他人の言葉などコントロールしきれるものではありません。そこに生まれた戸惑いが、お客様には新鮮だったのでは? 「夏の國memento」の第一の課題は、橘川さんの解釈を受けとめることです。
■今井重幸先生作曲「神々の履歴書・渡来の舞」
踊りの皆さんが全員参加されました。踊りは、たいへん潔いものです。それは写真を御覧いただければおわかりと思います。もちろん、踊りを成り立たせ、続けていくためには、潔さだけではない、人間同士の闘いがあるでしょう。しかし、出て来たものは潔いと思います。主に踊りの方々のために、「神々の履歴書・渡来の舞」のチラシを作成。配らせていただきました。


■酒井健吉さん作曲「海の幸〜青木繁に捧ぐ〜」
前回よりも音がだいぶ合ってきました。音が合うとは、酒井さんの意図が聴こえてくることに他なりません。総体的に、私の詠む箇所が少なく、きりつめた表現が必要です。ただ一言、一音に、詠み手=私の存在が表われているかどうか。この詩も「すなのおんな」同様、男性から見た女性の像を詠んだものです。酒井さんは曲を“青木繁に捧ぐ”とし、私も青木の絵に触発されて詩を書きました。1882年生まれの青木は、今年が生誕131年。1911年になくなりましたから、今年が没後102年です。青木のことを、私はもっと想わなければなりません。

0 件のコメント:

コメントを投稿