2011年5月21日土曜日

トロッタ13通信(35/5月20日分)

(其の六十一)
*朝十時、今井重幸宅にて、連載原稿「ギターとランプ」ロルカ篇を確認するなどの作業。帰宅後、池袋に向かい、12時から橘川琢『都市の肖像』第四番の合わせ。ピアノの森川あづさ、ソプラノの大久保雅代、作曲の橘川、そして私。詩を詠むタイミング確定できた。雑司が谷地域文化創造館に行き、予約中の練習場代金を支払う。帰宅後、週末、週明けの練習場所を何か所か確保。夜は練習場として初めて使う渋谷区文化総合センター大和田を下見して、予約。19時から三浦ピアノにて『ヒトの謝肉祭』の合わせ。ギターと弦楽カルテットほぼ全員が集合。演者の中川博正も。21時終了まで行い、食事をして帰るとくたくたで、何もできず(この忙しい時に、プロバイダ料金未払いでメールの送受信が不能となる。その後、支払いをすませて復旧。連載原稿も送信できた)。

(其の六十二)
●『都市の肖像』
 録音はしたが、まだ聴いていない。軟らかい詠み方ができていればいい。花いけの上野雄次が、この曲にどんな視覚表現を与えてくれるか楽しみだが、この点については、なお打ち合わせが必要であろう。うまくいけば、私と橘川の共同作品に、まったく新しい世界を作り出せると思う。これまで器楽曲だった『都市の肖像』が、第四番で、詩と歌、花をともなうものとなる。また私の詩も、子どもの世界を描いたもの。さらにいえば、私の三十年来のテーマ、題材である、“古東京川”を、初めて詩で描いた作品になる(ビデオ作品はある)。
●『ヒトの謝肉祭』
 この日は第一ヴァイオリンが参加せず。その他の人々は、ほぼ合って来た。ただ、この曲における詩唱者の位置づけがまだわからない。このままでは、たとえ作曲者の意図どおりにできたとしても、不完全燃焼に終わる。私自身の創作、表現になっていない。打ち合わせをして、曲の世界を納得したい。
●『ロルカのカンシオネス』
『アンダ・ハレオ』一曲を合わせただけで、時間切れとなる。練習室の延長ができなかった。欲求不満。しかし、一日の体力としては限界。

 メゾ・ソプラノ、松本満紀子の第三回リサイタルのチラシを作っている。ほぼできたが、いくつか訂正の要あり。田中隆司の曲も多い。今回を代表する曲は、宮澤賢治の詩による『永訣の朝』。ここにも、詩と音楽を探究する人がいる。

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