2012年3月5日月曜日

トロッタ15全詩解説『MOVEMENT No.6 海猫』(作曲/田中修一).4

『MOVEMENT No.6 亂譜 海猫』の詩は、田中修一氏の要請によって書かれた。
 田中氏から、詩を求める要請があったのは、6月1日である。彼はいくつかの新聞記事によって、東日本大震災の被災地に、次のような事実があることを知った(記事を引用せず、まとめる)。
 宮城県気仙沼市朝日町の空き地に、数千羽の海猫が巣を作っている。震災前、付近には水産加工場が並んでいたが、津波に工場は押し流され、あたり一面が廃墟となった。そこに海猫が営巣したのである。なるほど、倒壊した家屋や廃墟となった施設の周囲に、おびただしい海猫がいた。
 田中氏は写真入りの記事に接し、そこにさまざまなことを感じた。例えば“無常”といったようなことで、その光景から詩が書けないかと打診してきたのである。もちろん、私が“無常”を感じるかどうかは別であり、まったく違うことを感じていい。ただ、言葉は具体的だしひとり歩きするものでもあるから、被害を受けた方々のことをよく知らないまま、勝手なことを書くのは遠慮しなければならない。しかし遠慮してばかりではいけないとも思い、詩は書こうと思った。それは、何が書けるのかという、自分自身への問いかけでもあるからだ。生半可な言葉は、誰が読んでも生半可に感じられる。自分でもわかる。私もトロッタ13のため、被災地を思い『たびだち/北の町』を書いた。それに続く、東日本大震災以降の詩となる。
 まず、7月2日に第一稿を書いて田中氏に送った。田中氏からは、“この線で”という言葉をもらったので、推敲して、7月14日に第二稿を送った。田中氏の感想は、どちらもよいので、それぞれ曲にできれば、というものであった。そして何度かのやりとりがあり、9月10日、田中氏の筆が入った、歌曲のための詩が届いたのである。読みづらいかと思うが、以下に変遷を並べた。


 ちなみに、第二稿の第二連に、次の詩句がある。

瓦礫の町に
笛の音(ね)がする
太鼓が響く
踊りの影が足を踏む
瓦礫の町に
歌が聴こえる
囃子も響く
魂よ鎮まれかしと

 これは、岩手県の詩人、岩崎美弥子さんから提供された、岩手日報の写真記事を見て、読んで書くことができたのである。被災地の瓦礫の中、鹿踊りが舞われていた。踊りのいわれは諸説あろうが、民俗芸能に共通する性格は、鎮魂である。踊りは基本的に楽しむものだが、死者に思いをはせ、魂を鎮めながら、舞い踊る。もちろん、震災はなければよかった。しかし、それが被災地の鹿踊りだけに、芸能の本質に思いをはせた。さらに、鳥は死者の生まれ変わりだといわれることも思い、瓦礫に巣を作って乱舞する鳥を見て、曲作りを思い立った、田中氏の意図を私なりに汲もうとしたのである。
 第二連は、田中氏の意向で、曲には生かされなかった。それはまったく、曲の進行とか、構成といった理由からであろう。しかし詩の根本には、例えば鹿踊りへの思いがあることを、書き添えておきたい。

1 件のコメント:

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