2009年6月24日水曜日

上野雄次さん「はないけcafe」三日目

上野雄次さんの「はないけcafe」三日目です。今日は、花生けを見ようとして、18時直前に行きました。毎日、15時と18時に、花生けを行います。連日2度の花生けを行うということで、五日間ありますから、すべて通えば、10態の花を見ることができるのです。花器が変更されていました。白い布に針金を通し、どのような形にもできるよう、工夫されていました。そこに、葛(かずら)の花と、あざみの花が生けられていました。これは15時の会に創った形ということです。花器は前回を受け継いで花を変え、次回は花はそのままにして花器を変え、という具合に続く趣向です。

18時に花生けが始りました。大きな枯れ枝を取り出し、上野さんは懸命に生けていきます。お客さんは5、6名でした。多くはありませんが、その一挙手一投足を見られています。瞬間瞬間に、上野さんの感性が問われます。考えていたことは、この上野さんの感性を、次回のTOROTTA9に、どう生かすかです。もちろん、参加していただきたいと思います。彼は単なるゲストではありません。ゲストでも、トロッタにとっては大事な存在ですが、TOROTTA7とTOROTTA8で共演し、橘川琢氏の『花の記憶』初演舞台で御一緒し、やはり橘川氏の個展「花の嵐」でも共演しました。四回も同じ舞台を踏んでいます。8月2日(日)には、名古屋のしらかわホールで、『花の嵐』の三演目の舞台があります。上野さんと、より高い次元で、同じ舞台を創っていきたいと思いました。
およそ30分をかけて、今日2度目の花生けは終わりました。花器の形は変りました。葛とあざみに、すぐりの実と、丘虎の尾の白い花が加わりました。
上野さんの手になる飲食のメニューも、この日、完成していました。花のある空間で、花生けをする上野さん本人の手で、飲物と食事が振る舞われる。何と贅沢な場かと思います。

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