2012年1月26日木曜日

トロッタ日記120126

草月ホールの「日本の音楽展XXXIV」にて、甲田潤さんの、ピアノのための『変容』が演奏される。いつ聴いてもクールな、都会的な曲である。このような曲を、というと甲田さんに失礼で、自分のコピーを、ということではないが、甲田さんには『変容』のような新曲をお願いしたいものだ。奏者は、野田昌子さん。トロッタでは、並木桂子さんに演奏していただいた。

ルーテル市ヶ谷センターホールの「虹"KOU"二十五絃箏コンサートVOL.1」にて、田中修一さんの、二十五絃箏五重奏のための小組曲『PETIT SUITE pour Quintour a Kotos』(a にアクサン)が初演される。伊福部先生の二十五絃箏甲乙奏合『七ツのヴェールの踊り』『ヨカナーンの首級(みしるし)を得て、乱れるサロメ』に続いての演奏だった。

可能性として、しばしば考えていること。『音楽家の誕生』に始まる伊福部昭先生に関する、4作目の原稿を書き継ぎたい、ということ。トロッタがそれだと開き直ることもできるのだが。田中氏の曲に先立って演奏された、伊福部先生のバレエ曲『サロメ』に依る2曲を聴いていて、またそのことを思った。

長谷部二郎先生編集の雑誌「ギターの友」に、連載原稿「ギターとランプ」、演奏会ルポとして「コンサートの余韻」を書いた。その初校が、今夜、出る予定。「ギターとランプ」は、引き続いての田中修一論だが、世田谷文学館の萩原朔太郎展コンサートを報告した「余韻」と合わせて、朔太郎について論じたもの。何度となく、研究者ではないが、と断ってはいるものの、書きたい気持ちがあることは事実である。

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