2012年1月30日月曜日

トロッタ日記120129

清道洋一さんから、3月12日(月)に開催される、日本音楽舞踊会議演奏会の楽譜が届いている(10日土曜夜の送信)。『革命幻想歌2』である。2010年12月12日(日)、谷中ボッサで開催した「隠岐のバラッド」にて初演された『革命幻想歌』の続編、とでもいうべき作品。私は後鳥羽上皇、ギターの萩野谷英成さんは楽士英成、それに役者の堀江麗奈さんが、隠岐局麗子役で出演。私は『革命幻想歌2』の詩を書き、彼はそれを構成する形で楽譜に生かした。従って、詩と曲には大きな違いがある。彼の楽譜は、戯曲のように見える。萩野谷さんにはギターのための五線譜が渡されるだろうが、私や堀江さんの楽譜に音符はない。文字があるだけ。それに、いつものことだが、私の詩に加えて彼の言葉も、音楽として加えられている。同じ言葉であるだけに、これをどう詠むかが難しい。清道氏と話し合いたい思いである。これを詠んでくれと、指示されただけでは心から詠めないのが、音符と違う点だ。言葉には、どうしても考え方や感情が入ってくる。まるで他人の作品ではない、私の詩が清道氏のテキストと融合している点も問題である。音の連なりにも、これは自分の感情と合わない場合があるだろう。伊福部先生の『日本狂詩曲』には日本の民謡が生かされているが、それを演奏者が抵抗しながら弾いた、などというエピソードがそれにあたる。日本人だから抵抗してしまう場合がある。私にせよ、心から日本民謡を歌えるだろうか? ロルカが採譜したスペインの民謡を歌っているのに。

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