2009年11月10日火曜日

「10へ」;12

Yahoo!のオークションで落札しました靴が、宅急便で届きました。田中隆司さんの新曲『捨てたうた』で、木部与巴仁は洋装をいたします。昨日は、衣装のこととして書きました。上から下まで、もう10年以上も着なかった洋式の衣装を揃えました。『捨てたうた』の練習は、どこで行われても、洋服でいたします。機会あるごとに、洋服で町に出るつもりでいます。他の方にとっては当然のことが、私には当然ではありません。

トロッタ7にも足を運んでいただいた木版画家、星野修三さんの個展を見るため、神田神保町に近い、gallery mestallaを訪れました。星野さんは、ご経歴によると、美術を志して北海道から東京にやって来ましたが、身体表現にも深い関心を抱いて、土方巽の舞踏公演などに参加してきました。個展の会期中は、何度かパフォーマンスが予定されています。もともと、人の表現意欲はジャンルにおさまるわけがありません。ジャンルは後から作られたものです。トロッタにも、これは通じることです。星野さんの心のうちを、少しでも感じ取りたいと思いました。

午前中はヴォーカルの笠原千恵美さん、午後はピアノの森川あづささんに、チラシとチケットを渡しました。

靴と一緒に、詩人、藤井貞和氏の『湾岸戦争論 詩と現代』が古書店から届いたことを、個人的には記しておきます。一度、売り払ってしまった本ですが、また買いました。とうに絶版になっている本です。詩を書いていて、地球上の遠い場所で起こっている戦争について、知りませんとはいいたくありません。書いているものが恋愛詩であっても、常に地球上のできごとを意識したいと思っています。意識しつつ、恋愛詩を書きたい。それが、トロッタに参加する私の態度です。

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