2009年5月25日月曜日

詩と音楽.1 『オリーブが実を結ぶころ』

ソプラノの赤羽佐東子さん、ヴォーカルの笠原千恵美さん。初めから、初演者の歌手おふたりを念頭に置いて書きました。女性の歴史を描きたかったのです。それはつまり、私は詠まないし歌わない、ということを意味します。詩を書く前に、私はオリーブの樹を見ました。彫刻家、朝倉文夫を顕彰した朝倉彫塑館でのことです。屋上庭園に上ると、二本の、古いオリーブがありました。強く印象に残り、オリーブそのものを主題にした詩を書いてみたいと思いました。そんな折り、トロッタ8のため、作曲者、成澤真由美さんとの共同作業が決まりました。女性の作曲者ですから、女性が主人公になる歌をと思い、その気持ちがオリーブに結びついたのです。

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