トロッタのブログに、関係のないことばかり書いてもいけません。関係ないとはいいながら、無縁ではありませんので、改めて、何がどう関係あるか、書きます。
「11へ」の9回で、「夜が来て去ってゆく」について書きました。今日の詩は、「北へ、アカシアへ」です。「夜」と同じく、6月5日(土)から、金沢のギャラリー点で行われます「扇田克也展 遠い森」で、私が、ギターを弾きながら詩唱します。作曲は、清道洋一さんにお願いしています。
トロッタに、10回、出演しました。詩唱表現が完成したわけではありません。まだ未開拓の要素が多くありますが、今年は、楽器を加えようと思いました。ギターを用いて詩唱することで、表現の幅が広がると確信しました。短い詩を、練習曲を弾きながら、詩唱しています。なかなかうまくいきません。メロディがついていればまだしもと思います。ギターだけなら少し弾けても、詩を詠み出すと、とたんに手がばらばらになります。毎日毎日、練習です。
金沢でトロッタを開催できればと思いますが、これは無理でしょう。森岡書店で、扇田さんとの展覧会に合わせ、小さな演奏会を開きました。東京だから、可能だったと思います。東京以外で、気軽に詩唱する機会が、今後も生じると思います。ソロの詩唱も、なるほど結構ですが、変化と幅を持たせたいと思うのです。やはり、音楽として表現したいと思います。詩唱だけでは、なかなか音楽と受け止めていただけません。ギターが入れば、誰が何といおうと音楽です。それでも、純粋な音楽ではないという意見が出たとすれば、これはもう、噛み合ないというしかありません。
その一方で、中川博正さんと、デュオを組もうと思います。中川さんとは、トロッタ9にて、橘川琢さん作曲の『花骸-はなむくろ-』で共演しました。ソロではなく、デュオの詩唱。人と一緒にすることで、思いもよらない自分の力を発見します。『花骸』では、物語りの大部分を、中川さんに担当していただきました。私は、意味のない声、つまり音楽的な発声に力を注ぐことができました。ソロですと、物語りも音楽も、全部、ひとりでこなさなければなりません。結果、『花骸』は好評でした。
今後、詳述しますが、今年はふたつの新しいことをします。ギターを用いての詩唱、中川さんとの詩唱デュオ。手応えのある課題ができました。
0 件のコメント:
コメントを投稿